むし歯とは
虫歯とは細菌によって歯が溶かされる病気であり、自然に治癒することはありません。放置しておけばそのまま悪化してしまうため、虫歯になってしまった歯は治療しなければなりません。 むし歯は進行していくと歯を削る量が多くなってしまいます。進行段階によって名称が異なり、一般的には「C0」~「C4」というように分類されます。
むし歯のメカニズム
虫歯とは細菌によって歯が溶かされる病気であり、自然に治癒することはありません。放置しておけばそのまま悪化してしまうため、虫歯になってしまった歯は治療しなければなりません。
むし歯は進行していくと歯を削る量が多くなってしまいます。進行段階によって名称が異なり、一般的には「C0」~「C4」というように分類されます。
ダイアグノデントペンで
虫歯を数値化して管理
虫歯は削るから管理の時代へ
お口の2大疾患は歯周病と虫歯と言われています。検査の目的を比較すると歯周病はプロービングなどで進行度を数値で管理することを目的としているのに対し、虫歯検査は経過を観察する手段がなく、目的が大きく異なります。
歯周病と同じく虫歯の状態を経時的に数値で管理できる「ダイアグノデント ペン」は、見つけてすぐに削る治療から進行状況に合わせて適切な管理をする治療へと歯科医院での治療内容を変化させます。
歯肉縁上の虫歯を数値で管理
プローブから出たレーザー光は、測定しにくい隣接面や小窩裂溝部の虫歯の歯面から約2mmの深度まで到達し、虫歯に含まれる代謝産物(ポルフィリン)である蛍光反射を読み取り、数値化します。
定期的に使用することで虫歯の進行状態を把握し管理することが可能です。
これまで数値で虫歯の進行状況などを診査・診断するシステムは確立されていませんでした。「ダイアグノデント ペン」は歯にそっと沿わせ、歯面に655nmの低出力のレーザー光を照射するだけなので、痛みもなく、小さなお子様や妊婦の方にも安心してご使用いただけます。
むし歯の進行度
C0
C0
むし歯の手前の段階。定期的に経過観察を行います。
C1
C1
虫歯ができ始めの状態。定期健診で早めに虫歯を発見し、すぐに治療できます。
C2
C2
虫歯が進んで時々痛む。この時点で治療をすると、患部を削って詰め物をする程度で済みます。
C3
C3
虫歯が進行し、ひどく痛む。歯の神経や歯根治療します。金属冠など、歯冠部にかぶせたり、詰めたりします。
C4
C4
歯冠が崩壊し、根っこだけが残っている状態。虫歯が根の中まで進行し、抜かざるを得ない場合もあります。
むし歯の治療法
- 抗菌剤を使って虫歯を溶かす(主に小さな虫歯)
虫歯に侵された部分を最小限削ったあとに、安全な3種類の抗菌剤を混ぜて作った薬をぬります。こうすることで、周りの虫歯に侵された疑いのある部分や神経のバイ菌を殺し、歯や神経を守ります。 - 樹脂などで詰める (主に小さな虫歯)
小さな虫歯は、削り取った後、すぐに樹脂などで穴を塞げば治療が終わります。歯を元の形に整えて、光などを当てて樹脂を固めます。治療が1回で済むので、通院の負担もかかりません。 - 型を取って、嵌め込む (主に中程度の虫歯)
中程度の虫歯は少し深く削るので、樹脂で塞ぐだけでは済みません。一度歯の型を取って、虫歯を削った部分にピッタリと収まる物を作ります。材質は金属や樹脂などです。型はすぐにはできないので、治療には最低2回程度かかります。 - 歯に金属などを被せる (大きな虫歯・深い虫歯)
大きな虫歯や深い虫歯の場合、歯と歯がぶつかり合う際の力に耐えるようにするため、虫歯の箇所以外に歯の周囲も削って被せることになります。2と同じく一度型を取りますが、歯に丸ごとかぶせる、被せ物を作ることになります。治療には数回通う必要があります。
むし歯を予防するためには
- 食事や間食は規則正しくとって、砂糖を控えます。
- 硬い食品をよく噛んで食べれば、唾液の自浄作用が期待できます。
- ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを適材適所に使って、正しい歯磨きをします。
- フッ素化合物を歯科医院で歯面に塗布してもらいます。
- フッ素、デキストラナーゼ、クロルヘキシジンなどの薬剤の入った歯磨剤を使います。
- むし歯になりやすい部分をあらかじめ予防充填しておきます。